株式会社Classroom Adventureは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が公募した「ゲーミフィケーションを活用した気候変動問題に対する意識変革/行動変容に関する調査」の実施者に採択されました。本事業を通じ、気候変動対策をテーマにした新たなゲーミフィケーションプログラムの開発を開始したことをお知らせいたします。本取り組みでは、実際の研究に基づいたデータドリブンなシミュレーションを活用し、気候変動問題を「自分ごと」として捉え、行動変容を促す画期的な体験型学習の構築を目指します。
深刻化する気候変動問題と「自分ごと化」の壁
温室効果ガス排出削減を通じた脱炭素社会の実現は、我が国における喫緊の政策課題です。気候変動問題への対応にとどまらず、エネルギーの安定供給の確保、国際競争力の維持・強化、産業構造転換を通じた中長期的な経済成長と一体的に推進していくことが重要であり、政府としても「成長志向型カーボンニュートラル」やGX(グリーントランスフォーメーション)の実現を掲げています。
その実現には、国や企業の取組に加え、国民一人ひとりが自らの生活や消費、行動と、将来の経済・社会の姿との関係性を理解し、消費者を含めた社会全体での行動変容が強く求められています。
一方で、気候変動問題やGXの取組は非常に規模が大きく、専門性も高いという特徴があります。そのため、特に学生や若い世代においては、自らの行動が社会全体や経済、エネルギーシステムに与える影響を具体的にイメージしづらく、結果として具体的な行動に結びついていない状況が見受けられます。これまでも講演やセミナー等を通じて情報発信や啓発活動が行われてきましたが、従来型の一方的な情報提供のみでは、具体的な行動変容まで十分に訴求できていないという課題がありました。
このような状況を踏まえ、学習者が主体的に参加し、没入しながら学べる新しい教育アプローチが急務となっています。
実際の研究に基づくデータドリブンなシミュレーション
こうした課題を解決するため、Classroom Adventureはゲーム要素を活用して学習や体験を促す「ゲーミフィケーション」の力を応用した、新たな気候変動対策プログラムの開発を開始いたします。
本事業において開発するプログラムの最大の特徴は、実際の研究に基づいたデータドリブンなシミュレーションをゲームに落とし込む点にあります。単なる知識の伝達や表面的な学習にとどまらず、現実のデータに基づく精緻なシミュレーション技術を用いることで、プレイヤーの選択が環境や経済にどのような影響を及ぼすのかをリアルに体験できる仕組みを構築します。
ゲームの楽しさや没入感を通じて、気候変動対応がエネルギーの安定供給や経済成長と両立しつつ進められるべき課題であることを直感的に理解させます。さらに、日常生活における小さな行動選択が、将来の社会にどのような影響を与えるのかを疑似体験することで、意識変革および行動変容につながる可能性を明らかにする調査を実施します。
具体的なゲームのストーリーやプレイヤーが体験する学習ステップについては現在鋭意企画を進めており(要確認)、座学では届けることのできなかった深い気付きを届けるプロダクトを目指しています。
産学官連携による効果的な対策の実現へ
闇バイトや偽情報といった複雑な社会課題の解決には、単独の組織の取り組みだけでは限界があります。企業が持つ最新の知見や技術、教育現場のニーズ、そして自治体や警察が持つ公共的な視点と実行力を組み合わせることで、より効果的で持続可能な対策が実現します。
Classroom Adventureは、学校、地方自治体、政府機関、警察など、様々なパートナーとの連携(産学官連携)を積極的に推進し、社会全体で若者を見守り、育むエコシステムの構築を目指しています。
今回のNEDOとの取り組みにおいても、公的な視点と民間スタートアップの革新的なアプローチを組み合わせることで、社会課題解決に向けた新たなモデルケースとなることを目指します。気候変動という地球規模の課題に対しても、このエコシステムを活かし、より多くの若い世代にアプローチしていくことが不可欠だと考えています。
今後の展望とスケジュール
本プログラムの実証実験および正式な提供開始は、秋頃の公開を目指して開発を進めております。対象者としては、中高生や大学生といった若い世代はもちろんのこと、広く一般の消費者も含めた社会全体での活用を視野に入れています。
今後もNEDOをはじめとする様々な機関との連携を強化し、ゲーミフィケーションを活用した「楽しすぎる」学びを通じて、気候変動問題をはじめとする多様な社会課題の解決に貢献してまいります。
また、本プログラムの導入を希望される教育機関や自治体の関係者の方向けのデモや説明会につきましても、開発の進捗に合わせて順次ご案内していく予定です。詳細なストーリーや学習ステップが決定次第、改めてお知らせいたしますので、今後の展開にぜひご期待ください。
株式会社Classroom Adventureについて
株式会社Classroom Adventureについて
株式会社Classroom Adventureは、慶應義塾大学の現役学生が立ち上げたEdtechスタートアップです。「Make maenomeri(前のめりをつくる)」をミッションに掲げ、ゲーミフィケーションを活用した「楽しすぎる」学びを創造しています。
誤情報・偽情報をテーマにした主力プログラム「レイのブログ」は世界14カ国以上で50,000人以上が体験。また、社会問題化する「闇バイト」の危険性を疑似体験できる「レイの失踪」は、東京都、兵庫県、鳥取県をはじめとする全国の自治体や教育機関と連携して導入が進んでいます。
さらに、2024年からはファクトチェック(真偽検証)の技術を競う国際大会「Youth Verification Challenge(現 GenAsia Challenge)」を米Google社より引き継いで主催しています。
これらの活動が評価され、以下の賞を受賞しています。
- 朝日新聞社大学SDGs Action! Awards 2024 グランプリ
- 東京都主催 国内最大級のスタートアップコンテストTokyo Startup Gateway 2024 最優秀賞
- NIKKEI THE PITCH SOCIAL 2025 グランプリ
- Global EdTech Startup Awards (GESAwards) 2025 R&D Innovation特別アワード
- Internet Media Awards 2026 ソーシャルアクション部門
2025年よりUNESCOの国際的ネットワーク「Media and Information Literacy Alliance」にも加入し、情報リテラシー教育の国際的な普及に貢献しています。

